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クアラルンプール国際空港(KLIA)が、国際的なデータ機関 OAG の最新「メガハブ」ランキングで、世界で最も“乗り継ぎの利便性が高い”ローコスト航空(LCC)拠点に選ばれた。これは、ローコスト航空による接続数や就航数の広がりを評価するもので、KLIAは151の目的地をカバーし、合計16,502のLCC便接続を達成。特に エアアジア の貢献が大きく、KLIA全体の便数の約36%を占め、LCC便ネットワークの拡充を牽引している。
このように「数の上では世界トップクラス」の栄誉を得たものの、空港の運用やインフラ面では依然として課題が指摘されている。利用者からは、メインターミナルとサテライトターミナルをつなぐエアロトレインの故障頻発や、乗り継ぎの不便さが挙げられており、「接続数第一だが、快適性では改善の余地がある」との声もある。
KLIAには現在およそ70の航空会社が就航しており、今年だけで6社の新規参入と11の新規ルート開始が報告されている。これにより、長距離便の増便や中国路線の復活など、ポストパンデミック後の国際便拡大が進んでおり、KLIAの“地域ローコスト+国際便ハブ”としての地位がいっそう強まっている。
一方で、空港の構造的な問題 — 特にターミナル間の“エアサイド(飛行機搭乗前後の通路)での直結がなく、乗り継ぎには出国/入国手続きや荷物の再検査が必要”という旧来の設計 — は、競合する空港、例えば シンガポールのチャンギ空港のような利便性の高い施設に比較されることが少なくない。利用者体験の改善、インフラ整備、そして運用の質向上が、今後の KLIA の世界競争力を左右する要因となりそうだ。
KLIA の“成功”は単に統計上の称号だけでなく、マレーシアの航空・観光産業、そして地域経済にも大きなインパクトを与えうる。しかし「数」と「質」のギャップをどう埋めるか――それが、今後の大きな課題である。