MR DIY、19店舗を閉鎖し拡大戦略を見直し — 成長軌道に軌道修正

マレーシアのディスカウントショップチェーンを展開する MR DIY Group (M) Bhd は、2025年9月までの9カ月間に業績不振店舗19店舗を閉鎖し、拡張計画の見直しを行ったと明らかにした。
同社は、急速な店舗網の拡大によるコスト上昇と利益率の低下に直面しており、今後は「大型フォーマット型店舗（MR DIY Plusなど）」を重点展開し、既存店舗の収益性強化を図る方向へと舵を切った。
2025年第3四半期（7～9月）決算では、同社のコア純利益が前年同期比＋10.7％となり、自己ブランド商品の売上増や粗利益率の改善が収益を支えた。
アナリストは、MR DIYが今後収益性を維持しつつ成長を続けるためには、店舗の立地最適化・在庫管理の効率化・顧客動向に基づく品揃えの見直しが不可欠だと指摘している。
同社は今後、マレーシア国内だけでなく東南アジア市場での展開も視野に入れながら、成長から収益性への転換を図るフェーズに入ったとみられている。