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サンウェイ、4.3億リンギの医療センター開設―北マレーシアを医療観光地に

サンウェイ、4.3億リンギの医療センター開設―北マレーシアを医療観光地に

2025.10.30 経済・現地企業

マレーシア・ペラ州イポーにおいて、Sunway Healthcare Group 傘下の Sunway Medical Centre Ipoh(SMCI)が4億3千万リンギ(約157億円)を投じて建設された医療センターが公式に開設され、北マレーシアを世界規模の医療観光拠点に押し上げる可能性があると報じられた。 

施設はイポー郊外タンブン・ジャラン沿いのサンウェイ・シティ・イポー複合開発地内に位置し、ホテル・教育施設・テーマパーク・商業・住宅開発に囲まれた環境に建設されている。開設式にはペラ州スルタン、ラジャ・ペルマイシュリ・オブ・ペラ両陛下も出席した。 

SMCI のロウ・ベン・ロング社長は、「この病院はイポーおよび北部地域だけでなく、その先を見据えた世界水準の医療を提供するために設計された」と述べ、マレーシアが「医療観光の優先目的地」ランキングで世界1位に選ばれた実績を背景に、北部地域の医療観光ハブ化を目指す姿勢を示した。 

病院は2025年4月2日に稼働を開始しており、8月31日時点で国外からの患者323人を含む12,278件の外来訪問を記録している。運営スタッフは280人以上、医師・看護・医療専門職を含む専門家が37人在籍。許可病床数165床、63の診察スイート、8つの手術室、24の集中治療ユニット(小児・新生児集中治療含む)を備えている。 

この施設には、がん・核医学センターをはじめ、心臓病・整形・神経科学・婦人・小児・消化器など6つのエクセレンスセンターを設置。PET-CT、LINAC (Truebeam 3.0)、3T MRI、バイプレーン血管撮影装置、デュアルソースCTスキャナーといった先端医療機器が導入されている点も特徴として挙げられた。 

こうした設備投資と医療技術の充実により、SMCI は国内外の患者を惹きつける新たな拠点として注目を集めている。
この動きは、マレーシア北部地域がただの地方都市から「グローバルな医療観光地」へと転換を図る重要な一歩と見られている。

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