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マレーシアの鉄道大手 Keretapi Tanah Melayu Berhad(KTMB) は、都市圏交通の一翼を担う KTM Komuter(コミューター) サービスについて、2026年1月1日 から新たなダイヤを導入すると発表した。この変更は、鉄道インフラの大規模改良プロジェクト Klang Valley Double Track Phase II(KVDT2) の進捗に合わせたサービス強化の一環として実施される。
新スケジュールは、タンジュン・マリム~ポート・クラン~タンジュン・マリム線(Tanjung Malim–Port Klang–Tanjung Malim line) および プラウ・セバン~バトゥ・ケイブ~プラウ・セバン線(Pulau Sebang–Batu Caves–Pulau Sebang line) などの主要路線を対象に適用される。KTMBは、工事によって輸送能力の向上が進んでいることを受け、列車運行の安定性や利用者の利便性向上を図るとしている。
その一環として、朝夕のピーク時間帯の需要に対応するため、ポート・クラン~クアラルンプール(Port Klang–Kuala Lumpur)線 および タンジュン・マリム~クアラルンプール(Tanjung Malim–Kuala Lumpur)線 では、引き続き30分間隔の運行が維持される見込みだ。また、プラウ・セバン~バトゥ・ケイブ(Pulau Sebang–Batu Caves)区間 においても、同様の運行頻度が確保される計画となっている。
一方で、新ダイヤの導入に伴い、スバン・ジャヤ~ポート・クラン(Subang Jaya–Port Klang)間 や一部の中間駅で運行されていた代行シャトルバスサービスは廃止されるという。列車本数の増加により、バスによる補完の必要性が低下したためだとしている。
また、インフラ改良工事の影響により、一部区間では毎日午前11時から午後3時ごろにかけて線路閉鎖や運休が発生する予定で、この時間帯には列車が運行されない場合があることも明らかにされた。KVDT2プロジェクトの完成は 2029年ごろ が見込まれている。
新しい時刻表は、KTMBの公式アプリや公式ウェブサイトのほか、SNSやコールセンターを通じても案内される予定だ。