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マレーシア市場縮小でも好調続くプロトン ― EVと新型サガが牽引

マレーシア市場縮小でも好調続くプロトン ― EVと新型サガが牽引

2025.12.12 経済・現地企業

マレーシアの国産自動車メーカー プロトン(Proton) が、自動車市場全体の縮小傾向(市場全体販売台数が今年は前年比で約0.9%減少)にもかかわらず、強い販売実績を維持していることが明らかになった。2025年11月の販売台数は 13,451台 に達し、年初からの累計販売台数は前年同期比 3.6%増 と好調で、年間通してのプラス成長がほぼ確実な状況となった。

販売を牽引しているのは、手頃な価格の電気自動車(EV) プロトンe.MAS 5(Proton e.MAS 5) のほか、長年人気を誇るエントリーモデル プロトン・サガ(Proton Saga) の新型モデルだ。特にサガは11月に 6,931台 を販売し、累計予約台数はすでに 30,000台を突破 するなど高い需要を維持している。

また、セグメント別においては、プロトン X50 がBセグメントSUV市場で引き続き競争力を保ち、Cセグメントセダンの プロトン S70 も堅調な販売を見せた。EV分野では、e.MASシリーズ全体の販売が前月比で約 14.8%増 となっており、なかでも プロトン e.MAS 7(Proton e.MAS 7) が 国内で最も売れているEVモデル として位置付けられている。

プロトンの販売・マーケティング担当副社長 ジャン・チアン氏 は、「最近の新モデル投入により、2026年の販売勢いを維持できる強い立場を築いた」と述べ、今後も国内外での販売拡大に自信を示している。また、輸出戦略も功を奏しており、2024年と比べて累計輸出台数は 37.3%増加 し、これまでに 5,000台超 の海外販売を達成。プロトンは輸出台数 6,000台の目標達成 に向けて順調に進んでおり、マレーシアを代表する自動車輸出企業としての存在感を強めつつある。

市場全体が縮小局面にある中で、プロトンはEVと伝統モデルの両面戦略により、好調な販売を続けている。国内でのブランド力強化や海外市場での需要拡大が今後どのような成果を生むか、引き続き注目される。

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