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マレーシアの全国紙「The Star」の報道によれば、国内通貨リンギットの上昇を受け、多くのマレーシア人が外貨を購入する動きを強めている。特に各地の両替所では、日本円や中国元、タイバーツ、ベトナムドン、インドネシアルピアなどに対して強い需要が見られており、長い列ができているという。
この背景には、リンギットが地域通貨に対して相対的に強くなっている最近のトレンドがある。強いリンギットの影響で、海外旅行を控える人や輸出関連を手がける人たちが、今のうちに外国通貨を手に入れようと考えているようだ。
一方で、こうした流れは資産運用の側面も持っており、一部では「強いリンギットを活かして将来的な為替差益を狙う動き」もみられる。ただし、通貨の急な変動リスクや手数料の高さを懸念する声もある。
アナリストらは、マレーシア経済が大きく不安定というよりは、現在のリンギット高を「資産運用のチャンス」と捉える層が少なくないと指摘。また、旅行者やビジネスマンのみならず、普通の個人も両替を通じて資産の多様化を進めているという。
今後、リンギットの相場がどう推移するか、そしてこの外貨需要が一過性のものか、それとも持続的なトレンドとなるかが注目されている。