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東南アジアを代表するeコマースプラットフォーム、ショッピー(Shopee)が、マレーシアのマイクロ・中小企業(MSME)支援のためにRM5,000万(約13億円)規模の「Shopee Rai Lokal MSME Growth Package」を発表した。
この取り組みは、地元起業家がデジタル経済の成長を活用し、オンラインビジネスを拡大するための「支援」「訓練」「インセンティブ」の三本柱を掲げており、政府の「Buy Malaysian Products(地元製品を買おう)」政策とも連動している。
具体的な支援内容としては、新規出店者向けに最大RM2,000の手数料免除、既存出店者にもプラットフォーム利用料の免除、さらに倉庫・物流支援を含む「Fulfilled-by-Shopee(FBS)」サービスを6か月無料で提供するほか、120日間のキャッシュバックプログラム参加無料などが含まれる。
また、RM60相当の広告クレジットや、広告費用対効果(ROAS)目標未達時にクレジットを補填する保護プログラム、そして「ShopeeXpertコミュニティ」や「Shopee University」などを通じた教育・メンタリングも提供される。
マレーシア国内の中小企業支援を担うMinistry of Domestic Trade and Cost of Living(国内貿易・生活費省)は、このプログラムについて「来年度予算案でRM2,000万を地元製品購入促進に振り向けており、本施策はこれと方向性を同じくする」と歓迎の意を示した。
Shopeeマレーシアの国ディレクター、Saovanee Chan‑Somchit氏も「マレーシア進出10周年を迎え、ローカルMSME支援へのコミットメントは変わらない。今回のパッケージを通じて、売り手が持続可能なオンラインビジネスを構築できるよう支援を強化する」と語った。
この支援パッケージにより、地元ブランドの競争力が高まり、地域内外での販路拡大、デジタル化の促進が期待されている。政府・民間が連携する形で進むこの動きが、マレーシアの起業エコシステムにどのような影響を与えるか注目される。