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マレーシア人の年末年始の旅行計画では、タイが引き続き人気の行き先となっている。特にバンコクやクラビといった主要都市への滞在が多く、年末の休暇シーズンに向けて旅行需要が高まっていると、旅行業界関係者は18日、見通しを示した。
マレーシア旅行代理店協会(MATTA)のナイジェル・ウォン会長は、「クリスマスや年末休暇の時期には、例年通りマレーシア人旅行者がタイへの旅行を計画している」と述べ、例年の年末旅行需要の増加傾向が今年も続いていると説明している。予約数は通常季節に比べ 30~50%増加する傾向にあり、バンコク中心の観光や南部ビーチリゾートが人気だという。
一方、カンボジアのシェムリアップ(アンコール遺跡)方面への旅行意欲は低下傾向にあるという。旅行会社関係者によると、近年は安全面や金銭トラブルに対する懸念が影響し、アンコールワットを目的としたツアーが以前ほど人気を集めなくなっているとの指摘もある。
実際に、旅行者自身も年末のタイ旅行を楽しみにしている。38歳の男性は「年初から計画していたバンコク旅行はキャンセルせずに行くつもりだ」と話し、友人らと年越しを楽しむ予定だと語った。クラビへ向かう予定の28歳女性も、「雨が降る可能性があっても楽しみにしている」と述べた。
タイ観光業界全体では、タイ南部の洪水被害や東南アジア周辺での安全懸念が一部で旅行需要に影響を及ぼしているとの指摘もあるが、バンコクやプーケット、チェンマイなどの主要観光地は通年で比較的安定した人気を維持しているとされる。
マレーシアとタイは近距離の陸路・航空路線が多く、短期旅行に最適な行き先として長年親しまれてきた。2025年の外国人観光客数でもマレーシアはタイを訪れる国の上位に位置しており、両国間の往来は引き続き人気の旅行ルートとなっている。