ホームマレーシアニュース国内の水道管の3分の1が老朽化 交換コストは数百億リンギ超
国内の水道管の3分の1が老朽化 交換コストは数百億リンギ超

国内の水道管の3分の1が老朽化 交換コストは数百億リンギ超

2026.01.22 経済・現地企業

マレーシア国内の水道インフラの約 3分の1にあたる約39,000キロメートルの配水管が老朽化しており、本来の耐用年数を大幅に超えていることが、国の水資産管理会社 ペングルサン・アセット・エア(Pengurusan Aset Air Bhd:PAAB) の報告で明らかになった。老朽管が増えることで水漏れや破損などによる損失が増加し、運営コストの増大を招いていると指摘されている。

PAABのジャセニ・マイディンサ会長は、同社が管理する全長約140,000キロの水道配管のうち約39,000キロを交換対象と判断していると述べた。配管の多くは設置後50年以上が経過しており、当初想定された耐用年数(約30年)を大幅に超えているという。交換には1キロ当たり約150万リンギット(約5,900万円)、合計で約585億リンギット(約2,280億円)の巨額費用が見込まれるとしている。

ジャセニ氏は、老朽化対策としての重点は老朽配管の置き換えに移るべきだと強調。「水処理施設を新設するだけでは意味がなく、まず水の損失を食い止めることが重要だ」と述べた。また、資金的に水道事業者単独では対応が困難な場合は、政府が必要な資金を提供するとしている。

政府は今年から修理・交換のための予算支援を開始する計画で、PAABが実施を支援する方針だ。優先度の高い地域から計画的に対応を進め、最終的に2050年までに全国的な水インフラの更新を目指すという。

さらにジャセニ氏は、水需要が年率2~3%、経済活動を含めると最大7%程度まで増加する可能性を指摘し、水源の保護と水需要の持続可能性の確保が重要だと述べた。適切な水源管理が行われない場合、より複雑・高コストな処理が必要となり、水道料金の上昇圧力につながる恐れがあると警鐘を鳴らしている。

配管の老朽化問題は、多くの地域で日常的な漏水や水道サービスの障害につながる可能性があり、政府と地方自治体が連携してインフラ刷新を進める必要性が高まっている。

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