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奈良県産品の海外輸出を促進しようと、日本貿易振興機構(JETRO)奈良事務所は、株式会社南都銀行と連携し、マレーシアで初めてとなる「奈良食品フェア」を パビリオンKLのスーパーMercatoで開催している。
JETROの企画で奈良県を視察したマレーシア人のバイヤーが、県内の工場や店舗をまわり、伝統や製法、つくり手の想いなどに触れ厳選した麺類、調味料そして飲料を販売。マレーシア国内の購買力や健康志向の高まりを受け、自然の素材を活かした高品質なモノづくりを得意とする奈良の食品メーカーも、新たに市場に参入したい考えだ。
商品の1つ、ニシキ醤油株式会社(奈良県斑鳩町)の「法隆寺醤油」は、農薬などを使わないオーガニックの醤油で、北海道で有機栽培された大豆と小麦を使っている。大方栄取締役営業部長は「多民族国家のマレーシアであれば、ムスリム、中華系など多様な消費者の反応がわかるため、今後、販路拡大に向けてハラル認証を取得するかどうかの判断材料を得られやすい」と話す。
フェアではこのほか、奈良県桜井市にある株式会社池利が、特産の「三輪素麺」や、お湯を注ぐだけで簡単に作ることができるインスタント素麺をアピールする。売り場で茹でたそうめんを、醤油ベースのつゆのほか、トムヤムクンのつゆで提供すると、訪れた買い物客らは足をとめ試食をしていた。
そうめんを試食したマレーシア人の女性は「細い麺なのにコシがあって驚いた。今まで食べた麺の中で一番美味しい」と笑顔を見せた。
JETRO奈良事務所の木川美樹子所長は、「関心を持っていただくためには、珍しさとストーリー性が必要だと考えている。例えば桜井市は手延べそうめん発祥の地とされるなど、奈良県の食品には伝統や文化といった物語がある。食べて知って、奈良県を訪れたいと思っていただき、実際に奈良県に来て食して、そして帰国してまた商品を楽しんでいただくというような良い循環を作っていきたい」と意気込む。
奈良食品フェアは、クアラルンプールのほかペナンでも開催し、地方都市での商流拡大を目指す。
【概要】
<クアラルンプール>
期間:2023年11月17日(金)~26日(日)
場所:Mercato Pavilion KL
<ペナン>
期間:2023年11月20日(月)~12月2日(土) ※11月26日(日)を除く
場所:TJ Health Food
<販売商品>
麺類:素麺、葛きり、はるさめ、スープ素麺(株式会社池利・奈良県桜井市)
調味料:醤油、ぽんず、麺つゆ、とんかつソース(ニシキ醤油株式会社・奈良県斑鳩町)
飲料:抹茶ポーション、コーヒーポーション(株式会社やまと蜂蜜・奈良県奈良市)
※フェア終了後も一部の商品はMercatoで購入可能。