製造業者、今年の業績に明るい見通し=FMM調査
2016.09.02 経済・現地企業マレーシア製造業者連盟(FMM)によると、マレーシアの製造業者は今年上期の業況が改善しており、今年通年の業績について明るい見通しを持っている。
FMMとマレーシア経済研究所(MIER)が共同で実施した企業景況感調査によると、調査に参加した416業者の多くが、輸出市場は不安定な状況が続いているものの投資や事業活動は昨年と比べて改善しているとの考えを示した。
製造業者の多くがデジタル技術の採用や作業の外注、省エネの取り組みを通じて生産性を向上させている。また積極的に雇用を行っていることから、今年末にかけて輸出高の増加も見込んでいる。
一方で技術を持つ労働者不足や新規雇用が困難であるとして、製造業者は政府に対して外国人労働者の雇用に関して一貫した政策をとるよう求めている。外国人労働者不足を受け、製造業者の中には納期を確約することができないケースもあり、問題が生じている。
FMMは政府に対し、中小企業(SME)向けの研究・開発(R&D)支援のインセンティブを全ての規模の企業向けとするよう求めている。(8月23日)