関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
マレーシア移民局は、国内で働く外国人労働者に対し、パスポートや有効な就労パスを常時携帯するよう改めて強く警告した。移民局は「検問や現場査察において、身分証明や在留資格を即座に示せない外国人は不法滞在者と見なされ、拘留される可能性が高い」と説明している。
特に懸念されているのは、外国人労働者が雇用主にパスポートを預けているケースだ。移民局は「雇用主の保管を理由に書類不携帯となっている事例は多数報告されているが、これは違法であり、労働者本人がリスクを負う」と強調。雇用主に対しても、適切に書類を管理し、常に従業員が携帯できるよう徹底するよう呼びかけている。
また、今回の警告は不法滞在者の取り締まりを強化する動きと連動しており、移民局は「合法的に滞在・就労している労働者が不利益を被らないためにも、適切な証明書類の保持が不可欠だ」としている。違反した場合、労働者は拘留や国外退去の対象となるほか、雇用主にも罰金や雇用許可の取り消しなど厳しい処分が下される見込みだ。
マレーシアは多くの産業で外国人労働者に依存しており、合法的な労働力の確保と不法就労の排除は長年の課題となっている。今回の移民局の警告は、現場の緊張感を一層高めるものとなりそうだ。