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マレーシア刑務局は第68回ナショナルデーを記念し、全国で626人の受刑者を段階的に仮釈放すると発表した。刑務局アハマド・ファウジ副局長(コミュニティ担当)によれば、この措置は刑務局長官の下に設置された特別委員会により承認され、8月28日にはカジャン刑務所複合施設から77人が釈放された。
対象者は、刑期の一定期間を満了し、規律面での良好な記録を持ち、心理評価を通過した者に限定される。ファウジ氏は「本当に適格と認められた者だけが家族や雇用主の下に戻る機会を与えられる」と説明した。
この「仮釈放受刑者プログラム(PBSL)」は、受刑者の社会復帰を支援すると同時に刑務管理コストの削減にもつながっている。2024年には約2,900万リンギットの節約効果があり、今年7月時点でも1,810万リンギットの削減が確認された。
昨年7月までに累計1万3,844人がPBSLで釈放され、仮釈放や保護観察を含めると2万3,000人以上が制度を通じて釈放された。再犯率は0.8%と低水準にとどまっており、更生プログラムや雇用主の支援が成果を上げているとされる。
刑務局は人力資源省や観光芸術文化省、農業食料安全保障省などと連携し、元受刑者の就労機会を拡大して外国人労働者への依存軽減も図っている。