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かつて漁村に過ぎなかった深圳は、わずか数十年で Huawei や Tencent、BYD など世界を牽引するテック企業の発祥地となった。公共交通、スマートガバナンス、デジタル統合を都市の隅々まで行き渡らせ、住民の生活を驚くほど便利に変革させてきた。これに対しマレーシアは、MRT(Mass Rapid Transit)の拡張や新規路線、デジタルプラットフォームの整備、教育における AI の導入など、基礎要素は整いつつあるものの、「ラストマイル(駅から自宅・職場までの交通手段)」のつながりや公共サービスの一貫性に課題を残している。
香港では、Octopus カードのようなキャッシュレス決済システムが電車、バス、フェリー、コンビニなどあらゆる場面で使えるなど、「日常の効率化」が市民生活に深く根付いている。深圳は電気バス・タクシー、メトロが住宅街や都心部と直結し、AI 信号制御などを用いて交通渋滞をリアルタイムに緩和していることが目立つ。
医療面でも両都市は先進的で、患者が QR コードで予約し医師を選び、待ち時間を確認できるオンライン医療システムなどが普及している。学校教育には香港ではすでに AI 教育が組み込まれており、深圳にも教師と AI を補完的に使う教育改革が 2023 年から始まっている。
マレーシアはこれらから学べる教訓が複数あるが、特に交通ネットワークの統合、公共サービスのデジタル化、行政手続きの簡略化が鍵になる。また、テクノロジーが存在するだけでなく、それが国民の日常生活を本当に改善する形で使われることが重要だと記事は指摘している。