IHI、ペトロナスなどとe-メタン製造計画で覚書

IHI（本社・東京都江東区）は、大阪ガス、国営石油ガス大手ペトロナスの技術ソリューション部ペトロナス・グローバル・テクニカル・ソリューションと、マレーシアにおいてバイオマスである未利用森林資源や農業残渣を活用したe-メタン製造事業の基本設計実施判断に向けた詳細検討を開始するための覚書を締結した。
この事業では、バイオマスガス化技術とメタネーション技術を組み合わせた新たな方式により、再生可能エネルギー電力の価格に影響されないe-メタンの製造を目指す。
具体的には、バイオマスである未利用森林資源や農業残渣を高温でガス化することで、水素（H2）、一酸化炭素（CO）、CO₂を主体とする合成ガスを製造する。
得られた合成ガス中の水素（H2）と一酸化炭素（CO）をメタネーションすることで、e-メタンを製造する。
その上で、ペトロナスがLNG基地でe-メタンを液化し、日本などに輸出することになる。