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マラリア感染者数が急増 気候変動などが原因か

マラリア感染者数が急増 気候変動などが原因か

2023.10.02 マレーシアニュース

今年に入ってマラリアの感染者数が全国で急増している。専門家らは環境破壊や気候変動が一因との見方を示している。

保健省の記録によると、2022年のマラリアの感染者数は404人だった。しかし、今年6月までの感染者数はすでに1081人。感染地区は3州で、サバ州840人、クランタン州215人、トレンガヌ州26人。2018年から2021年までは感染者がゼロだったことから専門家らは憂慮を示している。

公衆衛生専門家で権威でもあるザイナル・アリフィン氏は森林伐採が一因の可能性があると指摘。マラリアは蚊を介して感染するが、マラリアの発生源となる場所の近くに人が移動していることが原因として考えられると説明した。

また、マレーシア国民大学のシャリファ・エザット教授は、「気候変動による気温の上昇や降雨パターンの変化、マラリアを媒介する蚊の行動変化も患者数の増加につながった可能性がある」と説明。クランタン州で多いのは人間と生物の接触がより多いために感染増加につながっている恐れがあるとも述べた。感染したにもかかわらず、医療機関への受信が遅れたり、寝るときに蚊帳の設置などの予防措置がないため、感染者が今後さらに増える可能性があるとも指摘した。

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