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マレーシアみずほ銀行はこのほど、現地通貨リンギ建てによるイスラム金融サービスを正式に開始したと発表した。
今回のサービス提供により、日系および非日系企業に対して、幅広い金融ニーズに応えることで顧客基盤の拡大を図る。
同銀行は2013年に米ドルなど外貨建てのイスラム金融サービスを提供し始めていたが、中央銀行のバンク・ネガラ・マレーシア(BNM)より、リンギ建てのイスラム金融商品を取り扱う認可を取得したことで、さらに幅広い取引が可能となった。
この動きにより、マレーシアで展開する日系金融機関すべてがリンギ建てのイスラム金融サービスを提供できる体制が整ったことになる。
マレーシアみずほ銀行の藤原敏晴社長は先に行ったエムタウンのインタビューに対し、「イスラム金融はマレーシア政府の注力分野の1つであり、我々も現地通貨建ての取引を始めることになった」とした上で、「イスラム金融のシェアはマレーシア全体で約40%に達し、今後も成長が見込まれている。イスラム教徒が人口の6割以上を占めるマレーシアの社会・経済の発展に貢献できるよう取り組んでいきたい。」と期待感を滲ませている。また、他の周辺国や中東地域との取引を進め、イスラム金融のハブとしての役割を強化していきたいとしている。
イスラム金融は、シャリア(イスラム法)に基づく金融システムで、利子(リバ)の禁止や不確実性(ガラル)を避ける点が特徴。
また、賭博やアルコール、豚肉製品などシャリアに反するとされる事業との取引も回避される。