ホームマレーシアニュースJOGMEC、ペトロナスとメタン排出管理実証設備設立
JOGMEC、ペトロナスとメタン排出管理実証設備設立

JOGMEC、ペトロナスとメタン排出管理実証設備設立

2024.10.23 日系企業動向

石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、本部・東京都港区)は、国営石油ガス大手ペトロナスと連携し、ASEAN地域におけるメタン排出管理実証設備「Southeast Asia METEC(The Methane Emissions Technology Evaluation Center)」の設立に向けた協力を発表した。これは、2023年6月から実施されていたASEAN MLP1.0に続くプログラムであり、ASEAN地域でのメタン排出管理における連携を強化するものである。
メタンは二酸化炭素の約28倍の温室効果を持つとされ、その削減はLNGバリューチェーンの低炭素化に寄与することが期待されている。国際的にも、メタン排出量を正確に測定および算定する技術の開発が進められている。
ASEAN地域におけるメタン排出管理には、地域特有の気候や海上天然ガス生産設備に適した手法が求められている。JOGMECは、PETRONASおよびその関連機関であるUTP(Universiti Teknologi PETRONAS)、INSTEP(Institut Teknologi Petroleum PETRONAS)と協力し、ASEAN地域の天然ガス生産設備に対応した排出実証設備の設立を目指している。本設備では、ASEAN各国の企業と連携し、メタン排出の測定・モニタリング・報告・検証(MRV)プロセスを実施し、メタン排出削減の支援を行う。これにより、事業者はメタン対策計画の効率化が可能となる。
さらに、日本と韓国は大規模LNG輸入国として、2023年7月に発足した「CLEANイニシアティブ」の一環として、LNGバリューチェーンにおけるメタン排出対策の取り組みを推進している。JOGMECは2024年10月6日に開催された「LNG産消会議2024」においても、Southeast Asia METECの取り組みを紹介し、LNG輸入国としてメタン排出の透明性向上に向けた生産国との連携を強化している。
 

Tweet Share
アルー、UniKLと海外派遣研修で業務提携
アルー、UniKLと海外派遣研修で業務提携

Mtown公式SNSをフォロー

関連メディア