MCO後に初等・中等学校で中退続出も-2020/05/28
2020.05.28 政治・社会教職員全国組合(NUTP)のハリー・タン事務局長は5月23日、「活動制限令(MCO)の解除後に初等・中等学校で中退する生徒が続出する可能性がある」と指摘した。
新型コロナウイルスの感染拡大を阻止を目的に、現在学校は閉鎖され、オンライン学習に移行しているが、「ネット接続ができない家族の子どもたちはついていけずに辞めてしまう恐れがある」と説明した。貧困層にとってネット接続はおろか、コンピューターやスマートフォンを購入できないため、「教育のオンライン化で貧困層は劣等感を抱くことになるだろう」とも語った。
事務局長は政府に対して教員と生徒の間にオンラインでつなげられる仕組みを早急に作るよう求めている。
また、教育関連の市民団体「保護者向けのマラッカ・アクショングループ」も同様の懸念を指摘。オンライン化で不平等な教育機会を生み出す可能性もあり、子どもたちがデジタルスキルを身につけるよう保護者の意識を変えさせていくことも大事だと述べた。