飛行機内の「社会的距離の維持」は中止-2020/06/14
2020.06.14 コロナウィー・カーション運輸相は6月12日、飛行機内のソーシャル・ディスタンシングを中止すると発表した。国際空港運送協会(IATA)のガイドラインに沿うと説明した。
同相は「機内でのソーシャル・ディスタンシングについての記載はIATAのガイドラインには載っていない(つまり、3人席の真ん中を空けるといった要請はしない)」と述べたが、搭乗前の体温測定や機内でのマスクの着用、乗客が降りた後の消毒活動は求めるという。これらの措置はすでに国家安全保障協議会や保健省やとも協議して了承を得られている。
ただ、航空会社各社は機内でのソーシャル・ディスタンシングをこれまで求められていたことを受け、空席分の減収分を旅客に転嫁した結果、「回復のための活動制限令(RMCO)」の発表後に航空運賃が高騰。クアラルンプール~サラワク州ミリが2000リンギ以上するケースも見られる。
同相は各航空会社に運賃引き下げを求めると同時に「IATAのガイドラインに沿って運航することで運賃が下がってくれれば」と期待を示した。