KLの夜市 厳しいSOPでほとんど開けず-2020/06/15
2020.06.15 コロナ「回復のための活動制限令(RMCO)」が導入され、6月15日から市場の再開も許可されたが、クアラルンプールにある夜市(バザール)はそのほとんどが再開できない状況にある。
業者は標準運用手順(SOP)が厳しいためと口を揃える。 ロロン・トゥアンク・アブドゥル・ラーマン・ホーカー業者協会のアズカリム会長は「SOPが厳しすぎてほとんどの業者がRMCOが終了する8月31日までは再開できないだろう」と述べた。 クアラルンプール市内には約200の夜市があるが、80%は再開していないと指摘している。
夜市は主に一般道路を市場にして誰でも出入りが自由であることから、SOPに盛り込まれている出入り口のゲートの設定や移転は「難しい」(同会長)。また、「ソーシャル・ディスタンシング」の徹底や13歳以下の入場禁止、店舗間の配置を2・5メートルにするなど業者にとっては難題が並ぶ。
クアラルンプール市役所(DBKL)への再開の申請はこれまでに夜市はわずかに7件。うち3件は新規開設の夜市でクポンやスリ・プタリン、バトゥの各地区で開かれる。もちろんSOPを順守した夜市となる。このほか朝市など申請があったがこちらは3件にとどまり、市場で再開申請があったのは10件しかないという。
同会長は「業者の多くがオンライン・ビジネスを
じめ、なんとか生き残っている」としたものの、政府に対してRMCOが終わるまでに数回の補償金を支給するよう求めた。 夜市はマレーシアでの名物の一つでもあるが、業者も客も新型コロナウイルスが収束するまでは家にとどまるしかないようだ。