道路交通法改正法案が可決 飲酒運転に厳罰化-2020/08/29
2020.08.29 政治・社会下院議会は8月26日、飲酒運転の厳罰化を含めた道路交通法改正法案を賛成多数で可決した。
法案を担当したウィー・カーション運輸相は審議の終わりで「厳罰化は道路の利用者を保護するためで、運転者の負担を重くするためではない」と述べた。また、事故が発生した場合はまず道路の状況を調べ、その後に次席検事に捜査内容が送られて詳細を精査し、検察庁が起訴の有無を決めるとも説明した。
なお、この規定は飲酒運転だけでなく、麻薬による酩酊運転での事故を起こした場合も適用される。施行は法務省が官報に掲載してからとなる。
主な改正内容は次の通り。
・初犯で飲酒による死亡事故を起こした場合
禁固刑5~10年と罰金刑2万~5万リンギ
・再犯で飲酒による死亡事故を起こした場合
禁固刑10~15年と罰金刑最高10万リンギ
・運転者の運転免許証の免停は初犯で10年、再犯で15年
・不注意運転
初犯での禁固刑は12カ月未満と罰金刑5000~1万リンギ
再犯での禁固刑は12カ月未満と1万~2万リンギ