ペナンの養豚場26カ所、廃棄物を川に垂れ流し -2020/10/18
2020.10.18 政治・社会ペナン州政府は10月15日、州内にある養豚場26カ所が糞便などの廃棄物を直接川に垂れ流していたことを明らかにした。州農業技術・食品安全委員会のノルレラ・アリフィン委員長が州議会で述べたが、垂れ流していた時期については明らかにされていない。
委員長によると、スブラン・プライ市役所が裁判所に養豚場の所有者について問い合わせており、近く起訴する方針のようだ。
同市では数年前から養豚場から廃棄物が流され、市民団体が環境品質法に基づき起訴するよう当局に求めてきた。川周辺は臭気が漂っているという。
一方、同州議会は先に「ペナン州2020年養豚場法」が可決させた。来年から施行される予定。内容は廃棄物の川への垂れ流しの禁止や場内への下水池の設置の義務化などが規定されている。
また、委員長は州内の養豚場の軒数は減少しているものの、養われている豚の数は増えていると指摘。現在ある養豚場のうち60%は飼育能力を超えているという。一方で、新たな養豚場の建設申請が120件に達していると明らかにしている。