サラワク州首相、任期迫る議会の解散に苦慮-2020/10/24
2020.10.24 政治・社会サラワク州のアバン・ジョハリ州首相は来年6月に任期が迫る州議会の解散に苦慮している。隣のサバ州で州議会の解散選挙後、新型コロナウイルスの感染者が急増したことから、同州首相は「選挙時期について保健省などの助言を求めたい」と10月23日に記者会見で述べた。
州議会は来年6月までに解散がないと自動的に解散される。ただ、実質的な任期は4月まで。このため、州議会与党は今月初め、年末または来年早々にも解散させたい意向を示していた。
州内では現在、新規の感染者数は1桁台に落ち着いている。これはマレー半島やサバ州からの入境を禁じていることが奏功しているためとみられている。サラワク州外にも多くの州民がおり、選挙に踏み切った場合、帰郷した有権者から次々と感染していき、サバ州の二の舞になりかねない。
州首相は「サバ州のような事態は避けたい」と述べ、「大変難しい、複雑な状況になっている。(解散)決定前にあらゆる点から考慮しなければならない」と慎重に検討すると語った。