自称マラッカ・スルタン再び出現
2018.11.10 政治・社会 マラッカ・スルタンを自称する男(63)がスルタン・マンソール3世として即位したことを告げる写真付き記事がソーシャルメディア上でこのほど掲載された。マラッカ州には歴史的にスルタンはおらず、同州政府は被害届を出すとしている。
ソーシャルメディア上に掲載されたのは王宮の精神的指導者として任命された女性のアカウント。このマレー人女性によると、「スルタン」は10月21日午前11時11分に同州北部のクアラ・リンギ郡で「即位」した。
このアカウントでは「スルタン」、「妃」、そのお付きが黄色いマレー正装を来て、量販店で購入したとみられるソファーや椅子に座っている写真を掲載。また、「王宮」に献上したとする安価なベッドやワードローブの写真もアップされている。
自称マラッカ・スルタンは5年前にも出現した。ノール・ジャン・トゥア氏(61)が「スルタン」と称して、無断で金銭を受け取って称号を付与していたために逮捕された。今年7月には釈放されたが、今回の「スルタン」はこれと異なる人物が名乗っている。(『ニュー・ストレーツ・タイムズ』10月28日付)