道路脇での飲食提供は違反=専門家-2022/03/24
2022.03.24 政治・社会クアラルンプール市内のジャラン・クラン・ラマ沿いの屋外レストランに車が突っ込み、7人が負傷した事故に関し、専門家らは道路沿いの食事は違法だと指摘した。
交通安全の専門家であるロー・テイフア准教授(マレーシア・プトラ大学土木工学部)は「道路脇で食べるのはマレーシアの危険な文化」と指摘。これまでにも何度も同様の事故が発生しているうえ、当局も厳しく取り締まらないために起こった事故だと述べた。
准教授は「どのレストランも道路上にテーブルを並べる許可を得ていない」とも述べ、道路とテーブルの間には緩衝地帯がなく、低速で車が突っ込んだ場合も大きな事故につながるため、こういった慣習はやめるべきだと主張した。
また、道路交通関連法に詳しいコキラ・ヴァーニ弁護士は、「路上での飲食店は1974年の道路・排水・建築法違反で検挙される可能性がある」と指摘。無許可営業では罰金最高1万2500リンギまたは地方自治体に条例に違反した場合は最高2万5000リンギに罰金が科されるという。
同弁護士も「駐車スペースや道路に近い場所を占拠する露天商に対し渋滞緩和のためにも厳しく取り締まるべきだ」とも話し、当局の取り締まりの甘さを批判した。