渦中のUMNO、複数議員が首相率いるPKRに鞍替えか

ザヒディ・ザイヌル・アビディン前通信・マルチメディア副大臣は1月30日、除名や停職などが相次いでいる統一マレー国民組織（UMNO）から複数議員が首相の率いる人民正義党（PKR）に鞍替えする可能性があると明らかにした。自身も含め、2月4日にPKRに加盟申請書を提出する予定であると述べた。
ザヒディ氏は2022年までUMNOのプルリス州パダン・ベサール地区代表だったが、同年11月の第15回総選挙でUMNOとして立候補できず、無所属で立候補したため党から除名されている。同地区の現UMNO議員100人と共にPKRに正式に加入する予定で、同地区の多くの支部も解散する見込みだという。
ザヒディ氏は、「アーマッド・サヒド・ハミディUMNO代表と最高評議会が正当な手続きを踏まずに数人の議員を除名や停職にしたことについて、多くの議員と党関係者の間で不満が渦巻いている」と主張。「UMNO代表の方針に同意できないという理由だけで、ムヒディン元首相率いる国民同盟（PN）に入りたいという人もいる」と述べた。