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アフマド・ザヒド副首相は6月10日、刑務所に収監されているナジブ元首相と2時間にわたって面会したことを明らかにした。
与党・統一マレー人国民組織(UMNO)の総裁でもある同副首相は最高評議会の委員であるシャムスル・アヌア・ナサラー下院議員とともにスランゴール州カジャン刑務所を訪問。
ナジブ元首相の好物を持参し、1時間以上にわたって2人で話したという。
話し合われた詳細については明らかにされていないが、同副首相は「党として国王の恩赦による釈放を後押ししたい」と同党の年次総会で述べた。
ナジブ元首相は政府系ファンド1MDBの資金不正流用事件で12年の禁固刑が下され2022年8月から服役している。
その直後からUMNOでは恩赦による釈放を求める声があがり、恩赦申請を支持している。
ただ、ナジブ元首相は1MDBなどに関するほかの事件での裁判も進んでおり、簡単にはいかないとみられる。また、恩赦により釈放された場合、国外でのイメージも悪くなるため、国王側は慎重にならざるを得ない。
同副首相が訪問したのは、近く行われる6州での州議会議員選挙をにらんだ動きもあるようだ。
副首相の党内での基盤は弱い。
このため、マレー人支持者の間で人気が根強いナジブ元首相にあやかることで党内基盤を強化させたい考えもあるようだ。