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財務省のアフマド・マズラン第1副大臣は6月20日、国民の悪影響を考慮してリンギのペッグ制は行わないと述べた。
同副大臣は、リンギの固定相場化はマレーシアの金融政策継続能力を失わせ、マレーシア中銀(BNM)がオーバーナイト政策金利(OPR)を米国の金利と同じ水準(現在5.00%~5.25%)に引き上げざるを得なくなると指摘。
OPRがすでに3%になっていることを国民は不快に感じており、それ以上引き上げた場合は混乱するとの見解を示した。
ペッグ制にした場合、国の信頼と競争力に大きく影響するとも語った。
このため、政府は今後、さらなる投資環境を整え、外国投資の流入を増やし、生産性の改善や持続可能な財政政策に注力する。
リンギは今年に入って約5.4%下落。
さらなる下落も予想され、1998年1月の安値に近づこうとしている。
1998年のアジア通貨危機のときにはペッグ制を導入して1米ドル=3.80リンギと固定。
2005年まで続けた。