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財務省傘下のMyHSRコーポレーションは7月11日、シンガポールとの高速鉄道事業を導入すると発表した。
この事業は2021年に中止となったが、復活することになる。
高速鉄道事業を主導する同社のファウジ・アブドゥル・ラーマン会長は、国内移動の所要時間の短縮や安全でシームレスなアクセスで社会経済的発展を生み出し、都市間の移動を向上させることを目指すと説明した。
技術仕様、事業のコスト、ビジネスモデル、コンソーシアムやガバナンスの枠組みといった分野を調査することで、このインフラ事業を開発する能力を評価しながら、業界の関心と資金調達能力を評価する。
ビジネスモデル、コンソーシアムやガバナンスの枠組みなどを検討していきたいとしている。
クアラルンプールからシンガポールまでは全長350キロで、ノンストップで90分で結ぶ計画。
停車駅は前回のものを踏襲するもよう。
クアラルンプール市内の元スンガイ・ブシ空軍基地跡地に作るバンダル・マレーシアを出発点として、シンガポールのジュロン・イーストまでつなぐ。
途中の停車駅はプトラジャヤ、スレンバン(ヌグリ・スンビラン州)、アイェール・ケロー(マラッカ州)、ムアール、バトゥ・パハ、イスカンダル・プテリ(いずれもジョホール州)の予定。
両国間の出入国管理施設では専用のシャトル・サービスの利用者向けレーンも設置するという。
今後、国内外の業者からの提案を受け付ける方針で、今月27日に事業説明会を財務省内で行う。
この事業はナジブ政権時代の2016年にシンガポール政府と覚書を結んだ。
日本や中国も食指を伸ばしていたが、費用が巨額になったことから、政権交代の2018年にマハティール首相(当時)が中止を指示。
2021年にはムヒディン政権時にシンガポールに対して契約違約金3億2000万リンギを支払った。
アンワル政権になってからこの事業の復活を望む声が挙がっていた。
今年3月にはアンソニー・ローク運輸相は民間企業から復活の打診を受けて協議したが、「十分に具体的でなかった」として提案を却下していた。