マルコス大統領が来馬　ミャンマー問題などを議論

フィリピンのマルコス大統領が7月25日、マレーシアを訪問した。大統領就任後初の公式訪問となった。26日にアンワル・イブラヒム首相と会談した同大統領はミャンマー問題解決を目指すための5項目の強化を強調した。　

会談では2021年4月にミャンマーでの国内対話を促すなどで東南アジア諸国連合（ASEAN）首脳級会議で合意された5項目について議論。

同大統領はこれを強化する必要性を解いた。

同時にロヒンギャ族の人権問題などを犠牲にすることなく、近隣諸国が非公式ベースで関与できるよう、ある程度の柔軟性とスペースが必要だとも説明した。

また、二国間の経済関係を強化するため、ハラル産業やイスラム銀行、観光などについても話し合われた。多岐にわたる覚書がまだ締結されていないため、10月に予定される会合でこういった課題を話し合い、合意に取り付けたい方針を大統領は述べた。

フィリピン南部のイスラム系住民の自治区への支援についても緊密に連携していきたい方針を両政府は合意した。

同大統領は27日に帰国する。