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日ASEAN農林大臣会合等に出席するため、マレーシアを訪問した宮下一郎農林水産大臣は10月4日、クアラルンプール中心部にある「JONETZ by DON DON DONKI ロット10店」で宮城県産のホタテを買い物客に振る舞い、日本の水産物をPRした。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受け中国が日本の水産物を禁輸する中、東南アジアでの販路拡大を狙いたい考えだ。
宮下大臣は、「ほかの国にも増して、マレーシアの皆さんが日本食を手にとっていただいていることに感謝申し上げる。宮城県産のホタテはとても食べ応えがあり、日本でも高く評価されている一品。ぜひお楽しみいただければ」と挨拶し、店内を歩きながら試食用のホタテの刺し身を配った。
試食した30代のマレーシア人の男性は、「刺身のホタテを初めて食べた。弾力があり驚いた。処理水のことは気になるが、日本を信用している。販売しているということは大丈夫ということだと思う」と話した。
ホタテを試食した買い物客には、日本政府観光局クアラルンプール事務所(JNTO)のスタッフが声をかけ、日本の観光パンフレットを配って訪日旅行を呼びかけていた。
この日は、2回目の処理水放出予定日の前日ともあって地元メディアも多くかけつけ、PR後の取材では安全性に関する質問が相次いだ。宮下大臣は「マレーシアのモハマド・サブ農業・食料安全保障大臣にも安全性をお伝えした。8月のマレーシアの水産物輸出は、前年同月比で19%増えている。今後も各国でフェアや商談会を行うと同時に、日本にバイヤーの皆さんを招聘して商談会を行うなど内外での活動を通して、新たな輸出先をしっかりと開拓していきたい」と語った。
8月の処理水放出以降、マレーシアは日本からの輸入食品の一部を対象に、放射性物質の含有量を分析する検査を課している。