首相　タイ南部でセター首相と会談

アンワル・イブラヒム首相は11月27日、クダ州と国境接するタイ南部のソンクラー県サダオ郡を訪れた。主な目的は同州ブキ・カユ・ヒタム地区からサダオ税関・入国管理・検疫施設の間の道路整備プロジェクトの進捗状況を確認するため。両首脳は両地区を視察した。

サダオ税関施設でタイのセター首相と会談。観光とハラル産業について意見交換した。両国間で旅行者の往来が多いことからアンワル首相は相乗効果を生み出せるようなアイデアを共有するよう両国の観光相に指示した。

両首脳は両地区を経済地区にすることも協議。これについて、アンワル首相は「過去に解決できなかった問題や計画を解決させ、2週間以内に最終決定を下す」と述べ、解決できないものは遅くとも2024年2月末までに終わらせたいとも話し、経済地区敷設に意欲を示した。

また、クランタン州ランタウ・パンジャンとタイのスンガイ・ゴロの間に橋敷設を検討することも協議した。

一方、セター首相はアンワル首相に対しパレスチナ自治区で武装組織ハマスに人質にされていたタイ人3人が解放されたことについて感謝を意を表明した。マレーシア政府はエジプトに働きかけをしたもようで、「国境を解放したために人質も解放されたのだろう」とアンワル首相は述べた。

セター首相は今年8月に就任し、両首相の会談はこれで3度目となった。