関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
マレーシアを拠点とするシンクタンク・The Islamic Renaissance Front(IRF)は、マレーシア国際イスラム研究所(IAIS)で1月8日に予定されていたアメリカの政治学者・Ahmet T Kuru氏の出版記念会の中止を受け、IAISを反知性的で権威主義的な圧力に屈したとして批判した。ニュースポータルサイトのフリー・マレーシア・トゥデイが6日伝えた。
IRF創設者でディレクターのAhmad Farouk Musa氏は「Kuru氏は、歴史的に一部のウラマー(イスラム学者)が支配当局に味方していることを発見した自身の研究のせいで、『全てのウラマーを見下し、自由主義を推進している』と非難を受けた」と指摘し、「数カ月の準備期間を経て土壇場で出版記念会が中止されたことは非常に残念だ」と述べた。
さらに、マダニ政策の知的部門であるIAISの中止に対して「どのような考えであれ、拒否する前にまずそれをよく理解する必要がある。 著者に公共の場で解説する機会を与え、その良し悪しを判断できるようにすること以上に良い方法があるだろうか。知的文化を阻害するのではなく、促進することから始めるべき」と強調した。
また、アメリカのサンディエゴ州立大学でイスラム・アラビア語研究のディレクターも務めるKuru氏はX(旧ツイッター)で「マレー語に翻訳され、『イスラム、権威主義、低開発』と題された本の出版が保守派からの圧力によって中止された」と主張した。
IRFは現在、クアラルンプール郊外にあるノッティンガム大学のキャンパスで8日午後3時から開催されるKuru氏の出版記念会を支援している。なお、Kuru氏はマレーシア国際イスラム大学で9日に講演会を行う予定。