事情聴取の元首相の息子は、ミルザン・マハティール氏

マレーシア汚職防止委員会（MACC）が事情聴取をした元首相の息子は、マハティール・モハマド元首相の息子で実業家のミルザン・マハティール氏であることがわかった。各紙が匿名で報じた翌日、1月18日付国営ベルナマ通信が名前を公表して伝えた。

元首相が1990年代に実施した政府関係企業の民営化に伴う汚職捜査の一環でMACCは17日、捜査協力のために出頭したミルザン氏の供述書を取り、資産申告に関する通知を出した。これにより30日以内に申告の義務が生じるという。

捜査は2022年8月に始まり、これまでに供述書を取るため証人として10人を召喚。MACCは「これらに記載された事業の財務書類と資産所有権を調査しており、捜査は進行中」としている。

この政府資金不正流用においてアンワル・イブラヒム首相は「知名度の高い人物の捜査は容易ではない」とした上で、国民に対し、迅速な解決に向けて政府の取り組みを支持するよう促した。