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マハティール・モハマド元首相は1月22日、1990年代に実施した政府関連企業の民営化に伴う汚職捜査を巡り、マレーシア汚職防止委員会(MACC)が17日に息子のミルザン・マハティール氏に事情聴取をし、全資産を30日以内に申告するよう命じたことを「政治的な復讐(ふくしゅう)で不条理だ」と糾弾した。地元紙マレーメールなどが伝えた。
記者会見を開いたマハティール元首相は、首相在任中の汚職疑惑について捜査を受ける用意があるとした上で、アンワル・イブラヒム首相が先日、この政府資金不正流用において「知名度の高い人物の捜査は容易ではない」と発言したことに反論。「政府は捜査の権限を握っており、アーカイブからデータや情報にアクセスし、証拠を探すことができる。むしろ捜査が難しいのは首相である彼自身やMACC、政府高官たちだ」と述べた。
さらに「政府は起訴を選別している」と主張。「私の息子だからというだけで、 息子は自分が調査されていると言っていた。 政府に反対する者は捜査され、賛成する者は例え罪状があったとしても釈放されるというのが、アンワル政権下のマレーシアだ」と怒りをあらわにした。
これを受け、ファフミ・ファジル通信相は「政府はMACCが必要とみなす捜査を実施し、法律に基づいてあらゆる行動を取ることを認めている」と言及。「政治的な問題や復讐行為として見るべきものとは思えず、彼の個人的な感情から生じるのかもしれない」とコメントした。