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経済協力開発機構(OECD)が2023年12月に発表した最新の学習到達度調査「PISA2022」の結果で、マレーシアの総合スコアが前回よりも低下した。1月24日付英字新聞ザ・サンなどが伝えた。
PISAは、OECDが中心となり世界各国の15歳を対象に2000年から3年ごとに実施。読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3領域が評価される。当初予定していた2021年は新型コロナウイルスの影響により1年延期された。
PISA2022のスコアはコロナの感染拡大による学校閉鎖、オンライン授業への対応に追われて学習量が減少したことから世界的に低下。マレーシアは2018年の調査結果と比較して読解力が415点から388点に、数学が440点から409点に、科学が438点から416点にそれぞれ低下した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)でみると、インドネシアとタイの総合スコアがそれぞれ4.09%、4.36%低下した一方、マレーシアは6.26%低下。シンガポールは地域トップの座を守り、ブルネイは3.78%と急上昇した。また、フィリピンとカンボジアは最下位だったものの3領域全てでスコアが上がった。
結果を受けて、マレーシアのアンワル首相は、国の教育制度の質を向上させ、貧困層を含む国内の全ての子どもたちに教育へのアクセスが与えられるよう見直しをただちに行い、就学前教育改革を高等教育改革と並行して行う必要があると述べた。
また、ニュースポータルサイトのフリー・マレーシア・トゥデイは、国家システムにおける学校運営をトップダウンのアプローチから転換し、教育機関に意思決定の自律性を与えるミドルアウト戦略を採用することを提案する教育専門家の声を挙げている。