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マレーシアの恩赦委員会は2月2日、政府系ファンド「1MDB」をめぐる汚職の罪で刑務所に服役しているナジブ・ラザク元首相の刑期を半減する決定を発表した。国営ベルナマ通信などが伝えた。
ナジブ元首相は、1MDBの元子会社「SRCインターナショナル」から資金4200万リンギを不正流用した罪で有罪判決を受け、2022年8月23日からカジャン刑務所に服役中。2022年9月2日に王室の恩赦を求める請願書を提出しており、今年1月29日に開かれたアブドゥラ前国王下の恩赦委員会で禁固刑を12年から6年に短縮、罰金額も2億1000万リンギから5000万リンギに減額することが決まった。早ければ2028年8月23日に釈放される可能性があるという。
アンワル・イブラヒム首相は、中東の衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで「私は当時の国王の決定を尊重する」と語り、「恩赦の権限は法律によって国王に与えられており、減刑を決定する前に適切な法的助言を受け、全ての事項が考慮されたはずだ」と強調。さらにナジブ元首相の恩赦申請について「連邦憲法の下で全マレーシア国民が利用できるものと何ら変わらない」と述べた。
ナジブ元首相は1MDB事件関連で職権乱用やマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪でも起訴されており、裁判が続いている。