関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
アンワル・イブラヒム首相兼財務相は、リンギ下落を政治的手段として利用しないよう、全当事者に注意喚起した。2月24日付の国営ベルナマ通信が伝えた。
アンワル首相は、政府は、経済強化を目的としたマダニ政策の枠組みの導入を含め、この問題に対処する方法を常に模索しているとし、「その結果として昨年は通貨が下落したにもかかわらず、史上最高の投資額を記録。インフレ率も失業率も低下し、世界経済が低迷する中で経済成長を維持することができた」と指摘しながらも、「政治利用されれば信頼が損なわれ、投資が減速する」と懸念した。
マレーシア中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は20日、通貨が米ドルに対して一時的に4.80に触れ、アジア金融危機下にあった1998年以来の最安値に下落し、シンガポールドルに対しては歴史的な安値を記録したと緊急声明を出した。23日付の記事で、アンワル首相は「BNMは通貨を注意深く監視する任務を負っており、政府側は投資評議会を含む関係省庁が問題に対処するために毎日会議を開催している」と述べていた。
一方、専門家は「リンギは来週も米ドルに対して4.76から4.77と現在と同じ水準で取り引きされ、ドルの上昇傾向が続くだろう」と予想。不動産開発業者からはリンギ安による建築資材のコスト増を懸念する声も上がっている。