ホームマレーシアニュース海軍ヘリ2機が空中衝突、乗組員10人全員死亡(4月25日更新)
海軍ヘリ2機が空中衝突、乗組員10人全員死亡(4月25日更新)

海軍ヘリ2機が空中衝突、乗組員10人全員死亡(4月25日更新)

2024.04.23 政治・社会

4月23日9時半過ぎ、ペラ州西部にあるルムート海軍基地でロイヤル・マレーシア海軍のヘリコプター2機が編隊飛行中に空中衝突した。この事故で乗組員10人全員の死亡が確認されている。

衝突事故は午前9時32分に発生、海軍創設90周年を記念する軍事パレードのリハーサル中に起きた。死亡したのは、海上作戦ヘリコプター(AW139 HOM)に乗っていた7人、フェネック(ユーロコプターAS550 Fennec、現名称はH125M)ヘリコプターに乗っていた3人。

地元メディアの映像からは、一方のヘリコプターがもう一方のローターに接触し、その後両機が急速に地面に墜落する様子が確認できる。

ファーミ・ファジル通信相は、メディアと一般市民に、犠牲者の家族のプライバシーを尊重するために映像の拡散を控えるよう要請した。同相は、「犠牲者の家族や遺族に敬意を表して、映像の拡散は控えるべきだ」と強調している。

モハメド・カリド・ノルディン国防相は今回の事故を受け、海軍の創立90周年記念する行事を中止すると発表。一方で、4月26日に事故で亡くなった10人を悼むタフリール(読経)とドア・セラマット(無事を祈る祈り)が行わる。

同国防相によると、セランゴール州のスルタン、シャラフディン・イドリス・シャー州王も海軍の名誉艦長として祈りに参加するという。また、衝突で亡くなった10人の乗組員は26歳から41歳だったと述べた。また、事故時にプールで泳いでいた海軍関係者の1人が、飛来した破片により軽傷を負ったとも言及している。

事故に関わったヘリコプターのリハーサルへの関与について、同相はフェネックは3回目のリハーサルだったが、HOMは2021年に海軍が取得して以来初めてのリハーサル参加だったと説明している。なお、23日午前のリハーサルは訓練4日目で、合計7機のヘリコプターが参加していた。

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