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5月7日、クアラルンプール中心部にあるコンコルドホテルに近い通り「ジャラン・スルタン・イスマイル」沿いに植えられていた大木が、暴風雨の影響で倒壊した事故について、専門家は「他の木も今後倒れる恐れがある」との見方を示している。
この事故では、倒木の際に現場を通り過ぎていた17台の車が損傷し、3人が車内に閉じ込められた。また、木に押しつぶされた47歳の男性が即死したほか、負傷者も出ている。
マレーシア造園建築家協会(ILAM)のノル・アティア・イスマイル会長は、7日の倒木について、「周辺の街路樹が倒れる危険性がある最初の兆候」と指摘。「街路樹の木の根は地中で複雑に絡まっている」とした上で、こうした「根の連鎖」が木の耐久性に影響を及ぼしているとの見解を示す。また、クアラルンプールの天候が不安定なことも、今回の倒木の一因となったという。「根の連鎖は非常に強いが、今回の1本でも倒れれば、緊急事態の兆候」だとしており、早急な対策を講じる必要があると力説している。
こうした倒壊の可能性がある街路樹を処理する場合、根に近い部分を切断し、クレーンを使って倒す一方、パワーショベルで根を抜くという大工事となる。