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サバ州のキナバル山(標高4,101m)のふもとで6月5日、2015年キナバル山地震の犠牲者を悼む追悼式典が行われた。
この地震は「サバ州史上最悪の悲劇の一つ」とされるもの。地震の規模はマグニチュード6.1で、震源の深さは約10km。発生当時、登山客やガイドを含む18人が死亡し、多くが負傷した。震源地に近いラナウやクンダサンなどの地域でも、多くの建物が損壊。地滑りも発生して登山道や観光施設に大きな被害をもたらした。また、キナバル山の有名な観光地である「サウスピーク」の一部が崩壊し、登山道が封鎖された。この地震の原因はインド-オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界付近での断層運動によるものであり、この地域は地質的に活動的なエリアであるため過去にも地震が発生している。
地震発生から9周年を迎えるに当たり、開催された追悼式はこの日、午前8時30分からクンダサン高地のサバ公園内のティンポホンゲートにあるキアウ・ギャップ・ビューで行われた。慰霊碑が建てられているこの場所はコタキナバルから約92kmにある。
式典では警察、地区病院、消防・救助、サバ公園、地区事務所、情報部門の各部署の責任者が出席した。慰霊碑の前で黙祷を捧げた。その後、犠牲者を追悼し、救助に尽力した人々を偲んで花輪や花を捧げた。
地震発生後、キナバル山の観光業は大きな打撃を受けたことで、サバ州全体でもインフラストラクチャーの復旧が急務となった。