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Mpoxの水際対策実施へ=KLIAとJBで

Mpoxの水際対策実施へ=KLIAとJBで

2024.08.26 政治・社会

内務省は、保健省と連携し、Mpox(旧称サル痘)の国内での感染拡大を防ぐため、主要な4つの入国地点を厳重に監視すると発表した。

サイフディン・ナスティオン・イスマイル内務相によると、監視の対象とする入国地点は、クアラルンプール国際空港(KLIA)の第1、第2ターミナルと、ジョホール・バルの陸路国境2カ所(車、鉄道の両方)の4か所。これらの措置により、Mpoxの国内侵入を防ぎ、感染リスクを抑えたいとしている。

Mpoxは、動物からヒトに感染するウイルス性疾患。主にサルや齧歯類との接触が原因だが、ヒトからヒトへの感染も体液、病変部位への接触や飛沫を介して起こる。また、ウイルスに汚染された物品を通じて広がることもある。

潜伏期間は6~13日で、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れなどの症状が現れる。その後、顔や四肢に発疹が広がり、水疱や膿疱に進行する。ほとんどの場合は自然治癒するが、免疫力が低い人々では重症化することもある。中央アフリカ株は致死率が高く、西アフリカ株は比較的軽症だとされる。天然痘ワクチン(種痘)が一定の予防効果を持ち、感染者との接触を避けることが最も重要な予防策だ。

なお、天然痘は最終的に1980年に世界保健機関(WHO)によって根絶されたと宣言されたことで、一定の年齢層以下は種痘の予防接種を行わなくなっている。

現在、Mpoxに関する治療法はないため、対症療法や抗ウイルス薬が使用される場合がある。感染力は天然痘より低いが、適切な対策が求められる。
 

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