ホームマレーシアニュース「高速鉄道案件に政府は積極関与を」=前運輸相
「高速鉄道案件に政府は積極関与を」=前運輸相

「高速鉄道案件に政府は積極関与を」=前運輸相

2024.09.06 政治・社会

運輸相を歴任したウィー・カーション・マレーシア華人協会(MCA)会長(政党党首)は、マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道(HSR)プロジェクトについて、「政府がより積極的に関与すべきだ」と主張している。


現在、政府はこのプロジェクトを完全に民間資金で賄う計画を進めているが、ウィー氏は「これは現実的ではない」と指摘した上で、「HSRの総予算は現在1,200億リンギに達しており、このプロジェクトが進行するかどうかは依然として不確実だ」と述べている。なお、同様の高速鉄道プロジェクトであるロンドン~パリ間を結ぶ国際高速列車ユーロスターは、「利益を生み出すまでに20年を要した」と例を挙げた。


また、ウィー氏は、政府がHSRプロジェクトを再び主導し、1,400億リンギの開発価値があるプロジェクトとされる「バンダル・マレーシア」とHSRを一体的に進めることを提案した。同氏は、「HSRとバンダル・マレーシアを単独のコンソーシアムに任せ、パッケージプロジェクトとして開発する方が、互いに利益を生みやすく、経済的にも持続可能である」と強調した。さらに、「シンガポール政府やその政府系企業(GLC)をパートナーとして関与させることが、プロジェクトの成功に寄与する」と述べた。


HSRプロジェクトは、クアラルンプールとシンガポール間の移動について、車で約4時間かかる距離を、鉄道で90分で移動できるよう目指している。当初は2026年の開業予定であったが、2021年1月に一旦プロジェクトが中止された。その後、昨年に再評価され、着工に向けた論議が進んでいる。
 

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