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マレーシア国鉄(KTMB)がシンガポールの街中まで延びていた時に使われていたタンジョン・パガー鉄道駅の跡地利用について、このほど改修に関するコンペティションが行われた。
その結果、シンガポールの建築アシスタント、ケネス・チアン氏による提案「レイル・ライフ」が最優秀作品となった。このコンペでは、オーストラリアや英国の企業からの提案を含む、世界中からの他の92のエントリーを抑えて選ばれた。
メインビル前のコミュニティ芝生や、既存のプラットフォームに接続する可動式プラットフォームなどのアイデアが盛り込まれている。
都市再開発庁(URA)は9月17日、チアン氏の提案について、「遺産と現代建築の要素を革新的に統合し、コミュニティのための多様な集いの場を導入することで、敷地に新たな息吹をもたらす」と述べた。
駅跡地改修のためのアイデアコンペティションを4月22日に開始した。これは9年ぶり2度目のコンペで、コミュニティハブへの転換を目指した詳細な計画の策定を導くための提案を求めたものである。
元タンジョン・パガー鉄道駅は、シンガポールの歴史的なランドマークの一つ。かつてクアラルンプールとシンガポールを結ぶ鉄道路線の終着駅として機能していた。1932年に開業したこの駅は、イギリスの植民地時代の影響を受けたアール・デコ様式の建築が特徴で、壮大なファサードと彫刻で知られている。駅舎の正面には、マラヤ(現マレーシア)の主要な産業を象徴する彫刻が施されており、駅の内部にも豪華な装飾が施されている。
2011年に鉄道サービスが終了し、駅は閉鎖されたが、その後、シンガポール政府により保護され、国家記念碑に指定された。駅周辺の再開発が計画されている中で、タンジョン・パガー鉄道駅は文化遺産と現代的な都市開発を融合させる場として注目されている。