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今年2025年、マレーシアでは複数の注目を集めた刑事事件や汚職裁判が大きな節目を迎えた。元首相らの裁判の判決や重要な法廷決定を振り返る。
元首相ナジブ・ラザク氏は、SRC International社関連の2件目の贈収賄・不正資金取引事件で、裁判が長期化していることを理由に高等裁判所から不起訴扱い(DNAA)を認められた。これによりRM2,700万の受領を巡る3件の罪状から解放されたが、検察は条件付きで再起訴が可能とされている。
一方で、国家発展会社1Malaysia Development Berhad(1MDB)関連の訴訟では、高等裁判所は職権乱用と不正資金取引など計25件の罪状について有罪判決を下し、最大で15年の刑と巨額の罰金を言い渡した。この判決はナジブ氏が現在服役中のSRC事件による刑期終了後に執行される見通しである。
また、裁判所はナジブ氏の自宅拘禁(仮釈放的措置)申請を却下し、今後も刑務所での服役を続ける判断を示した。
ナジブ氏の妻、ロスマ―・マンソール被告は、2022年にサラワク州の学校向け太陽光発電プロジェクトに絡む汚職罪で有罪判決を受けたものの控訴中であり、刑の執行はまだ行われていない。現在唯一の対処中の事件はこの太陽光プロジェクト関連の罪状となっている。
また、別件の不正資金取引容疑(約RM709万)については控訴審で無罪が維持され、検察の上訴も取り下げられた。
連邦裁判所は複数の重大事件についても判決を支持しており、大学生殺害事件や児童虐待事件などで有罪判決が確定している。これにより、国内の法的安定性や司法判断の透明性に関心が集まる結果となった。
2025年はマレーシア司法の舞台で、国内政治に深く関わる大規模汚職事件が法的決着を迎えた年となった。これらの判決は今後の政治・社会的議論にも大きな影響を与える見込みだ。