元政府職員ら５人　偽の就労査証２万件を発行で逮捕-2021/04/08

出入国管理局のカイルル・ザイルル局長は４月７日、外国人出稼ぎ労働者ら２万人超に対して偽の暫定雇用訪問パス（ＰＬＫＳ）を発行していたとして同局の元職員ら５人を逮捕したことを明らかにした。逮捕者の中には称号Datukを保有している者もいるという。
事件は昨年にバングラデシュ人労働者を逮捕したときに偽のＰＬＫＳを保持していたことから発覚。その後に汚職取締庁（ＭＡＣＣ）の職員が捜査を進めたところ、逮捕された元職員が同局内のシステムに無断で入り込み、パスを発行していた。その数は少なくとも２万１３７８件に上る。
称号をもった容疑者を筆頭に、元職員が局内で偽のパスを発行し、残りが外国人や雇用者に密売していたとみられる。昨年は活動制限令（ＭＣＯ）が敷かれ、事務所への出勤が制限されていたため、そのすきに違法行為を働いていたようだ。
容疑者５人からは高級車12台を含む66台のほか、高級腕時計34個、現金50万リンギなどが押収された。
同局長は「偽のＰＬＫＳを買った者が発見された場合は強制退去となる」と警告した。