ムヒディン首相「ミャンマー政治犯の即時解放を要求」-2021/04/25

東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）は４月24日、インドネシアの首都ジャカルタで首脳級会議を開き、混乱が続くミャンマー情勢をめぐる協議を行った。
ミャンマーでは２月１日に国軍によるクーデターが発生。その後、ＡＳＥＡＮでミャンマー情勢に関する首脳レベルの会議はこれが初めてとなる。会議には、クーデターを起こした国軍のトップであるミン・アウン・フライン総司令官も出席した。
会議に参加したマレーシアのムヒディン首相は、「ミャンマーに対してＡＳＥＡＮの特使受け入れ」「全当事者との会談の実施」を行うよう発言。ＡＳＥＡＮは内政不干渉を標榜しているが「ミャンマーにおける現状は、周辺地域の平和、安全、安定を脅かす懸念があり無視できない。国際社会は断固たる行動を求めている」と暴力による弾圧を停止するよう強く訴えた。
同首相はさらに、インドネシアのジョコウィドド大統領とともに、政治犯として拘束されている即時解放を要求した。
議長声明では、「暴力の即時停止」「平和的解決に向けた当事者間との対話の開始」「ＡＳＥＡＮ特使が、対話プロセスの調停を支援」「人道支援調整センターによる支援の実施」「ミャンマーへ特使を派遣し、全関係者との会談」がうたわれた。ただ、政治犯などの解放については言及されなかった。