10月にMM2Hの申請受付再開 厳しい条件に改定-2021/08/12
2021.08.12 政治・社会内務省は8月11日、10月から「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラム」の申請を再開させると発表した。ただ、従来より申請条件が厳しくなった。
「国家復興計画」の一貫として再開させるもので、7月14日と30日の閣議で新たな条件内容が決定された。
今後の新型コロナウイルスの感染防止策の一つとして、政府は申請者本人とその扶養家族を含め、一度に同プログラムに参加できる人数の上限をマレーシア国民の1%以下に設定すると決定。さらに、下記の9つの条件をクリアした人のみ申請できるとも説明した。
1)1年のうち累計で90日以上滞在すること。
2)海外で最低月4万リンギの所得があること。(これまでは同1万リンギだった)
3)最低でも100万リンギの定期預金口座をもち、不動産購入や健康、子どもの教育などの目的で、元本の50%まで引き出しが可能であること。
4)申請資格年齢を2つに分ける。35~49歳と50歳以上のカテゴリーにし、前者は収入が安定していること。
5)MM2Hの査証パスの期間は5年とする。その後は5年毎の延長とする。
6)150万リンギ以上の流動資産を申告すること。
7)年間のパス料金を500リンギに引き上げる。手続き料金は本人が5000リンギ、扶養家族1人につき2500リンギとする。
8)パスの更新、代表者の変更、代表者や扶養家族の国籍変更には、内務省のセキュリティ検査を受けて合格すること。
9)このプログラムに参加する扶養家族も含む全員の善行証明書(Letter of Good Conduct)を提出すること
今後のパスの更新者に対しては猶予期間を1年設け、その期間内に上記の新条件を整えるよう求めた。
なお、現在、MM2Hパスの保有者とその扶養家族は5万7478人だという。