自閉症児に虐待　養護施設職員を逮捕-2021/10/05

クアラルンプール市・アンパン地区にある自閉症児向けの養護施設でこのほど、虐待事件が発生した。これに伴い、アンパン・ジャヤ地区警察は虐待容疑でこの養護施設の女職員（51）を10月2日に逮捕した。
虐待を受けたのは6歳の男の子で、施設で食事を拒否すると容疑者が男の子を床に叩きつけるなどしたという。男の子の父親が迎えに行った後に頭や目、肩などに赤いあざを発見した。
父親は施設の防犯カメラを見せるよう要求。施設側は頭の傷については「テーブルにぶつけただけ」と説明し、映像を見せるのを拒否していた。その後に施設側は方針を転換して映像を見せ、父親は映像で暴行行為を確認した。父親は警察に被害届けを出し、女は逮捕された。女はこの施設の校長との報道もある。
この施設には当時、7人の子どもがケアを受けていたという。警察の調べでは、この施設の営業許可証は更新されていないことも発覚した。
この事件を受けて、リナ・ハルン女性・家族・共同体開発相は遺憾を表明。関係者に厳しい処罰を下すとも述べた。